TOYOTAは、東京オートサロン2020において、FIA世界ラリー選手権(以下、WRC)を「勝ち抜く」ために生まれたホモロゲーション*2モデル、新型車GRヤリスを世界初公開しました。
2020年夏頃の販売を目指すとともに、特別仕様車 RZ“First Edition”と特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”を設定、先行予約の受付を1月10日(金)10:00から6月30日(火)までの約6ヶ月間、Web限定*3で開始しました。
新型車GRヤリスは、WRCに学び、そしてWRCで勝つためTMR(Tommi Makinen Racing)*5とともに一から開発を行った、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルです。
TOYOTA GAZOO Racingは、2017年モナコのラリー・モンテカルロに参戦してから現在まで、WRCを通じてお客様が普段走っている世界の様々な道を知り、人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組んできました。これまでの取り組みで蓄積してきた知見やノウハウを注ぐとともに、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のいかなる道でも思い通りに操れるクルマ、つまり「誰もが安心して思いのままに運転できる」GRヤリスが誕生しました。
新型車GRヤリスはTNGA*6の思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用しました。WRCの現場からのフィードバックを踏まえ、一から鍛え上げ、バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化。スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求しています。また、アッパーボディには、アルミ素材のエンジンフード、トランクリッド及びドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC*7工法で成形されたCFRP*8素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとしました。
バリエーションの一つとして搭載される1.6L直列3気筒直噴ターボエンジンは、新開発の小型軽量ハイパワーユニットです。TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、3気筒エンジンとして世界最高レベル*9の出力200kW(272PS)とワイドなトルクレンジを追求。リズミカルな変速を可能にした6速マニュアルトランスミッション(iMT*10)と組み合わせ、圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンに仕上げました。
また、新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”によって余すことなく四輪に伝えられます。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を実現しました。
なお、生産については、数々のスポーツモデルを造り込んだ元町工場の専用ラインを使用し、「匠」の技能を有する従業員が組み立てることを計画しています。
先行予約限定モデルとなる、特別仕様車 RZ“First Edition”は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラー及びリヤバンパーを特別装備。さらに、特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”においては、RZグレードをベースに、より限界性能を高めた“High-performance”の装備*11に加え、RZ“First Edition”の特別装備とともにマットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイールも備わった仕様としました。
今回、Webで事前予約いただいたお客様のみにFirst Editionに関する具体的な商談を行います。車両本体価格は、特別仕様車 RZ“First Edition”が3,960,000円(税込)、RZ“High-performance・First Edition”が4,560,000円(税込)を予定しています。